情報過多の現代から生まれるストレスから解放されるにはどうしたらよいのでしょう。
そんなときは「あえて何もしない」ということも選択肢の一つかと思います。
中国の古代の思想家で老子という人がいました。
その人が書いたとされる書物が「道徳経」で、その唱えた思想が「無為自然」です。
当時の中国は戦国時代で、いつ何がおこるかわからない不透明な時代でした。
ですから、生き残るために知識やスキルを増やし、相手を出し抜いたり、騙すことも要求されました。
このため、戦乱が止まず、不幸なことが次々と起こったのです。
今の時代と少し似てますね。
そんなとき老子は不必要なことはしないで、自然のままありのままに生きてみませんかという提案をしたのです。
これが無為自然です。
無為(作為的なことはしない)自然(ありのまま)つまり、「余計なことはせず、ありのまま」ということです。
人間の失敗は、作為的に何かをしようとしたことから始まります。
余計なことはせずに、自分の直観にしたがって、自然の流れにまかせることが大事だと言っているのです。
一方で、老子の言葉の中には、「水」や「谷」「魚」「淵」「海」と言った自然を表す言葉が出てきます。
自然の現象から無為自然のインスピレーションを受けていたに違いありません。
そんな老子の思想ですが、字を見て頭に入れるだけでは、実感しません。
実際の自然現象を観察したり、社会的な経験がないと、共感することは難しいのです。
この森歩きでは、無為自然を学びながら、実際の自然を観察したり、それぞれの経験を共有することで、重層的な理解を目指していきます。